―――――――――――――――――――――――――――――――――――             まほろば工房ニュース 27号                2012年11月22日             http://www.ate-mahoroba.jp/ ―――――――――――――――――――――――――――――――――――  2012年も11月後半を迎え、師走の足音が聞こえてくる時期になりました。 さて、2012年といえば、当社にとっては、冗長化機能を備えたIP-PBX装置の発 売に加え、スマートフォンを活用する内線電話システムの発表と、IP-PBXの年 となりました。  近頃の状況をみる限り、スマートフォンを含むいわゆる「スマートデバイス」 をどのようにビジネスに取り込むか、そしてBYOD (Bring Your Own Device: 私物端末の利用)をどの様に進めるかが注目を集め、そして、上手に導入した 企業では、その効果が出始めています。  そこで今回は、企業におけるスマートデバイス活用について、株式会社アイ キューブドシステムズの営業本部カスタマーコミュニケーション部部長の飯塚 隆子さんに寄稿頂きました。 ■目次   1) ビジネスシーンにおけるスマートデバイスの活用意義と将来像          <寄稿>株式会社アイキューブドシステムズ             営業本部 カスタマーコミュニケーション部                        部長 飯塚 隆子 様   2) お知らせ:無料セミナー情報 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――       外出中でもスマートフォンを内線電話に!         ――――――――――――――――――― MAHO-PBXシリーズなら、ビジネスフォンの世界をIPを使って無限に広げます。        ビジネスフォンをもっと使いやすいステージに http://www.ate-mahoroba.jp/maho_pbx/ ――――――――――――――――――――――――――――――――――― ======================================================================    ビジネスシーンにおけるスマートデバイスの活用意義と将来像        〜モバイルファーストの実践〜    株式会社アイキューブドシステムズ     営業本部カスタマーコミュニケーション部 部長 飯塚隆子 ====================================================================== ■「モバイルファースト」とは何か?  最近よく聞く「モバイルファースト」という言葉ですが、ルーク・ウロブル スキー氏が提唱したコンセプトで、WebサイトやWebアプリを開発する際に、 「まずモバイルから開発してPCに展開していくべきだ。」とする考え方と言わ れています。  とはいえ、Apple社のiPhone が切り開いた「モバイルデバイスの普及」によっ て一般化した言葉であり、幅広い文脈、領域で利用されている一語ではないで しょうか。  この「モバイルファースト」と言う言葉ですが、そもそもは、Webコンテン ツデザインの分野から語られ始めたといわれています。この文脈で意味を一言 で示すとすると、「Webサイトや Webアプリを開発する際に、まずモバイル向け から開発してPCに展開していくべきだ」とする考え方となります。  2007年にアップル社から iPhone が発表された当時の日本は、国内通信キャ リアの主力はフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)であり、スマートフォン というデバイス、そして、その言葉は、耳慣れないものとして受け止められた と思います。  それから5年あまりがたち、今では老若男女問わず、人々がモバイルデバイ ス片手にディスプレイをタッチしながらメールを送る等の風景が日常となりま した。同時に、ワークスタイルや、エンタープライズ IT の構築や運営の仕組 みをも激変させ、さらに、人々の生き方や方法論、そして”人間の思考方法” そのものにまで影響が及んでいるのではないでしょうか。  「モバイルファースト」の原始的考え方は、半ば必要に迫られて生み出され たと言えます。その後、いわゆる IT の様々な場面で引用、応用されています。 中でも興味深いのが、システム開発手法として「ユーザの利用環境や利用シー ン、使い心地を中心に据え、システム開発や設計をスタートさせるべき」とい う引用がなされていることです。  このような、モバイルファーストがもたらすメリットとして以下のような事 があげられます。  ■ユーザの視点    ユーザ視点の設計・開発・評価がされ、結果としてユーザにとって使い    易いシステムになる。  ■IT管理者の視点    実ユーザである社員がどの程度利用しているか?使い勝手の評価はどう    か?等の従来のシステム開発手法ではまったく触れられなかった尺度に    基づいて、現場の実ユーザからの評価をシステム導入の効果として示す    事ができる。  ■経営者の視点    導入したシステムが社員に受け入れられ、使いこなされることが最も重    要であり、投資対効果が把握できる。  実は、この新しい開発手法であるモバイルファースト的システム開発手法に よる恩恵は、結果として、お客さまのみならずシステム開発サイドにも大きな 恩恵をもたらします。なぜならば、モバイル向けのシステムはPC向けのシステ ムに比べてシンプルであり、複雑でないため、開発期間が短くなる事です。そ のため、提案から開発、改修・改善までのサイクルが短くなり、お客さまがシ ステムへの投資対効果を実感できることで、継続開発や、さらなるシステム拡 張、改善策などに追加提案が、納得感を持って容易におこなえるようになり、 結果として長期に渡る案件を育てることができるからです。  少なくとも市場全体でITに対する投資が抑制され、費用対効果や経営目標へ の貢献が一層厳しく問われる現状を片目に、このモバイルファースト的システ ム開発手法は、ユーザからの支持を集め、今後のシステム開発において重要な ものとなるのではないでしょうか。  弊社の代表的な事例でいうならば、中古車販売流通の最大手 ガリバーイン ターナショナル様がまさにこの手法で開発されており、1つの出張査定アプリ から始まり、現在では10個以上のアプリと基幹システムをつなぎ、iPad 2,300 台以上で利用するという大規模なシステム開発となりました。この事例は米アッ プル社にもグローバルレベルであると評価され、米国の公式サイトに日本企業 で初めて紹介されています。  他の企業に先んじて、ガリバーインターナショナル様の経営陣がモバイル ファーストのスタイルに可能性を感じ、その信念を貫いた結果の評価と言える と思います。 ■「モバイルファースト」の実践要素とは何か?  では、モバイルファーストを実践したシステム開発を実践するにはどのよう な知見、経験、能力が必要でしょうか。弊社では、下記の3点を最低限満たす べき要件と考えています。  1.UXに対する知識、開発経験    MDMツールでもあるCLOMO、お客様向けアプリ、ともにアプリケーション    の操作性や画面遷移など、インターフェイスからアプリそのものの全体    設計(デザイン)を担当する専任チームを常設し、お客さまからのヒア    リングをもとに、ユーザの顕在化されていない要望を具現化する作業を    おこなっています。彼らは、モバイルの特性や制限を考慮し、モバイル    の能力を最大限発揮できるような仕組みをアーキテクチャから生み出す    作業を日々続けています。  2.モバイルデバイスを盛り込んだシステムアーキテクチャの基礎技術、   開発のノウハウ    新技術の検証やプロトタイプ開発、そして過去の案件で培ったノウハウ    に基づく開発工程。モバイルファーストで事に当たるチームです。  3.既存システム環境とクラウド環境との連携システム構築における   プラットフォーム技術ノウハウ    お客様の既存システムをモバイルデバイスで活用する場合、お客様自身    の環境にアクセスする事を想定してシステムを構築した場合、ネットワー    ク環境やインフラ環境の増強対策が必須となってきます。必要な情報を    クラウドに置き、お客様の既存システム環境を圧迫する事なくシステム    連携をするチームです。  このような流れで生み出したアプリはすでに数百を数え、日本で初の国内MDM 製品として発売したCLOMO MDM も含まれています。今後、積極的に提供する予 定のCLOMO SECURED APPs も同様の形で作られますし、その結果、お客様が自 社の抱えるシステムとモバイルデバイスのシステム連携を検討される場合も同 様です。  弊社の成長は、そのままモバイルファーストの時代が始まった、iPhoneの登 場からの5年と時を同じくしています。というのも、弊社は当初より企業のモ バイルファーストを支援する事業に特化してきたためであり、この期間一つ一 つ開発で培ったノウハウやトラブルシュートの経験が、次のお客様の要望を具 体化するための大きな糧であり、弊社の最大の財産となっています。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 無料セミナー情報! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――    「企業向けスマートデバイス導入と活用ノウハウ」攻略セミナー ―――――――――――――――――――――――――――――――――――   日時:11月26日(月)13:00−17:00      (13:00受付開始 13:30開演)   場所:ベルサール八重洲 2階会議室   住所:東京都中央区八重洲1-3-7 八重洲ファースト   地図:http://www.tokyoipo.com/event/map/yaesu.htm   電話:03-3548-3770   プログラム:下記URLをご覧ください。         https://events.i3-systems.com/public/seminar/view/10   ゲストスピーカー:イシン株式会社 代表取締役 大木豊成様   主催:F5ネットワークスジャパン株式会社      NTTアドバンステクノロジ株式会社      株式会社アイキューブドシステムズ   お申し込みは今すぐ アクセス!   https://events.i3-systems.com/public/seminar/view/10 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 自動音声通報の - SPEED Call - ネットワークの監視だけじゃない。メール連携を使えばどんなシステムでも  連携可能! しかも、自動音声で通報するから、迅速!シンプル!  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