△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△             まほろば工房ニュース 19号             【IPv4アドレス枯渇間近!】                2010年12月20日             http://www.ate-mahoroba.jp/ △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ 年の瀬も押し迫り、今年も残すところあと1週間と少しとなりました。前回の まほろば工房ニュースから2カ月が経ちましたが、IPv4の枯渇状況が著しく進 むという状況になってまいりました。 ここであらためて皆さまのIPv4枯渇に向けてIPv6のご準備をご確認いただきた く、再び枯渇喚起のまほろば工房ニュースをお送りいたします。  - いまさら聞けないIPv4アドレス管理の仕組み  - IPv4枯渇までのリミット 〜残り2%〜 =□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□= No.1 アイデア具現化のお手伝い 「せっけい工房」 今すぐチェック! ⇒ http://www.ate-mahoroba.jp/sekkeikoubou/  No.2 内線電話を無料で携帯に転送 「交換職 for MAHO-PBX」 今すぐチェック! ⇒ http://www.ate-mahoroba.jp/maho_pbx/kksformh.html =□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□= 適切な緊急通報を安くご提供 - SPEED Call -  SPEED Callは、まほろば工房のSPEED Solutionを活用した、監視・通報ASP  サービスです。  ネットワーク監視だけでなく、メール連携機能を使えばどんな通報も全て  SPEED Callにお任せです。  特に、シフト機能やグループ監視機能など、通報に必要な機能をオペレーター  を介さず、Webや携帯からサクサク操作できます。  24H365Dのオペレーターの契約は高いが、何とか確実な監視をしたいと思っ  たら是非、導入をご検討ください。  http://www.speedcall.jp/  ※販売取次店募集中!    詳しくは、お問い合わせください    http://www.ate-mahoroba.jp/contactus.html =□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□= ■ いまさら聞けないIPv4アドレス管理の仕組み  IPv4アドレス枯渇と言っても、なかなかピンとこない方がいらっしゃるかと 思います。一体、だれが困るのか?そして、どういう人たちに影響があるのか? というのは、実はいまひとつ分かりづらいところです。  まずは、IPv4アドレスがどういう風に管理されているかをいまさらですがお さらいしておきましょう。 ◇IPv4アドレス管理の階層構造  IPv4アドレス、そして新しいIPv6アドレスも基本的なアドレス管理の構造は 同じです。  IPv4アドレスというのは、32ビットで表現され、その総数は43億個ほどです。 これらは ICANN ( Internet Corporation for Assigned Names and Numbers : http://www.icann.org/ )というインターネットの番号を含む共通資源を管理す る団体によって一元的に管理されています。このうち、インターネットで使用 する番号については、IANA ( Internet Assigned Numbers Authority : http://www.iana.org/ )にその管理権限が委譲されています。  IANAでは、IPv4アドレスの上位8ビットを単位にその利用権限を地域レジス トリ(RIR)に管理業務を委託します。RIRは、世界中を5つに分割し、その地域 毎の事情にあったアドレス管理ポリシを策定して、それぞれの配布ポリシに従っ てIPv4アドレスをISPやJPNICなどの国別レジストリ(NIR)にその管理を委譲しま す。  RIRは、北米地域を担当するARIN、ヨーロッパ地域を担当するRIPE、アジア 太平洋地域を担当するAPNIC、ラテンアメリカを担当するLACNIC、アフリカ地 域を担当するAfriNICの5つがあります。日本は、APNICが担当ということにな ります。  また、APNIC地域では、国が多く事情も様々であることから国別レジストリ (NIR)というものがあり、国ごとの管理もされています。日本はJPNICがこれに 当たります。  このように、IPv4アドレスは、IANAを管理の頂点として、その管理権限が APNIC->JPNICと委譲され、最終的にISPなどに割り振られ、みなさんが使用する ことになるのです。  さらに詳しい説明は、JPNICのホームページに詳しい解説があります。         「IPアドレス管理の基礎知識」      http://www.nic.ad.jp/ja/ip/admin-basic.html ◇ では、IPv4アドレスがないと何が困るのか?  IPv4アドレスというのは、みなさんが普通に使っているインターネットで、 みなさんのパソコンがインターネットのどこにつながっているかを示す、イン ターネット上でユニークな番号というのは、ご存じのとおりです。  つまり、IPv4アドレスは、インターネットにつながっているパソコンやサー バなど、全てのコンピュータにつける必要がでてきます。ですから、接続する パソコンやサーバが増えれば、それだけ自由に使えるIPv4アドレスは減ってく るわけです。  そして、このIPv4アドレスが無くなると、インターネット上でもうパソコン やコンピュータがつなげなくなるわけです。  少々極端な言い方をしましたが、実際はオフィスのネットワークやご家庭の ネットワークは、NATというアドレスを変換する仕組みを導入している場合が ほとんどですから、オフィスやネットワークごとにインターネット上で認識す るためのIPv4アドレスは1つもしくは8つというように少ない数で済みます。 それでも、IPv4アドレスの消費は進み、「枯渇」という事態を迎えているわけ です。  では、枯渇すると誰が困るのでしょうか?  IPv4が枯渇した場合、インターネット上でパソコンを識別するための番号は IPv6に取って代わられるとされています。IPv4とIPv6はインターネット上の通 信方式は同じ技術を使いますが、IPv4のネットワークとIPv6のネットワークは 相互接続できません。このため、パソコンはIPv6ネットワークにアクセスする 為には、IPv6アドレスを取得して、IPv6ネットワークにアクセスするか、IPv4 とIPv6を仲介するためのサービス(無料か有料かはわかりません。)を利用し ます。  このとき、新しくWebサーバをつくるとなると、IPv4アドレスはありません からIPv6で構築するしかありません。そうなると、IPv4アドレスしか持ってい ないパソコンからはそのWebサーバに接続できません。  逆に、IPv4アドレス枯渇後に新しくインターネット接続サービスに加入した 場合、IPv4アドレスはありませんから、IPv6アドレスでインターネットに接続 します。インターネットに接続したパソコンはIPv6アドレスしかありませんか ら、IPv4のWebサーバには接続できません。  結果、IPv4アドレスが枯渇すると、インターネットに接続するパソコン側も 困れば、サーバを運営するサービス側も困る結果になります。  このような結果にならないよう、多くの事業者は、既にIPv6対応への準備を 進めているのです。  この様子は、当社ホームページでも解説しています。  http://www.ate-mahoroba.jp/ipv6/index.html =□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□= IPv6の準備はできていますか?   ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~  まほろば工房では、IPv6対応へのご相談を随時受け付けております。  JPNICの「IPv4 アドレス在庫枯渇問題に関する検討報告書(第一次)」など  の執筆にもかかわったまほろば工房だからこそできる、より現実的なアドバ  イスをさせていただきながら、皆様のIPv6対応へのお手伝いをさせていただ  きます。  まずは、お気軽にご連絡ください!    ⇒ http://www.ate-mahoroba.jp/contactus.html  IPv6移行コンサルテーション:http://www.ate-mahoroba.jp/ipv6/index.html =□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□=□= ■ IPv4枯渇までのリミット 〜残り2%〜  さて、IPv4アドレスの管理の仕組みがわかったところで、IPv4の枯渇がどう いうタイミングでおきるのかをもう少し詳しく見ていきましょう。  ちょうど先日、APNICからIPv4アドレス在庫枯渇時期予測等について声明が 出されました。これを要約したものがJPNICから出ています。  IPv4アドレス在庫枯渇予測に関するAPNIC理事会の声明について  http://www.nic.ad.jp/ja/topics/2010/20101215-02.html  (原文) APNIC EC statement on IPv4 projections  http://www.apnic.net/publications/news/2010/ec-statement  これは、IPv4アドレスの残量が2%程になったことを受けて、その注意喚起と して出されています。  ちょうど2か月前にこのまほろば工房ニュースで、残量5%、枯渇時期が2011 年の6月とお伝えしたばかりですが、その後、IPv4アドレスの消費は急激に進 み、2010年12月16日現在で、残量が2%、枯渇時期は2011年2月20日と枯渇タイ ミングの予測は、どんどん前倒しになってきています。  枯渇タイミングの予測は、当社ホームページでも「IPv4枯渇時計」を使って 常にご覧いただけます。  http://www.ate-mahoroba.jp/ipv6/index.html  さて、この枯渇タイミングは、何を意味しているのでしょうか? ◇ 枯渇のタイミングはいくつもある  実は世間一般で言われる「枯渇」のタイミングは、「IANA Poolの枯渇」と いうものになります。  このメールマガジンの最初で解説したようにIPアドレスは、IANAを頂点とし てAPNICやJPNIC、ISPなどに徐々に権限を委譲する階層構造によって管理され ています。  つまり、IANA Poolと言われるIANAが管理している在庫が無くなっても、そ の下位層に位置するAPNICなどのRIRにはまだ在庫が僅かばかり残っているわけ です。  さらに、RIRは、その階層に居るローカルレジストリ(LIR、実態はISPなどの ネットワーク運用組織)にアドレス管理権限を委譲していますから、そこにも まだ在庫があるわけです。  そういう意味では、真の意味でのIPv4アドレスの枯渇と言われるタイミング は、ISPなどのLIRの在庫が無くなった段階と言えます。  では、IANA Poolの枯渇からLIRの在庫枯渇まではどれくらい時間があるので しょうか?これは非常に難しい問題です。LIRによるアドレス管理はLIRに委譲 されていますから、LIRごとにその状況は異なります。つまり、ISPごとに在庫 状況は異なるわけです。しかし、この在庫状況の差を加味してもIANA Poolの 枯渇からLIR在庫の枯渇までは数カ月程度だろうというのが、大方の予想です。 そう考えれば、IPv4アドレスが手元に届かなくなるのは、いずれにせよ2011年 内のどこか・・・ということになります。 ◇ IPv4アドレスが無くなってしまうと、それまでか?  IPv4アドレスが枯渇してしまうとインターネットはどうなってしまうのか?  おそらく適切にIPv6への移行が進むと同時に、隠れていたIPv4アドレスが顔 をのぞかせ、それなりにうまくインターネットは動くと考えられます。  何とも歯切れの悪い答えですが、おそらくそう言うしかないのです。  APNICの新しいルールでは、「IPv4アドレスの移転」が可能となり、IPv4ア ドレスの在庫が多いISPなどのLIRが、他のLIRにアドレスの管理・利用権限を 移転してもよいことになっています。JPNICでも現在ルール作りが進んでいる ところです。  これにより、ある程度はLIR間でIPv4アドレスは使いまわされ、IPv4アドレ ス枯渇後も「それなり」にIPv4によるインターネットは拡張すると思われま す。しかし、主流はIPv6によるインターネットに取って代わられると思います ので、やはり準備は進めておかないといけないことになります。  逆にいえば、IPv6の準備を早めに進めておかなければ、IPv6アドレスしか 持たない新しい利用者を取り込むことができないということになります。  IPv4アドレスの枯渇状況や関連の動きを適切に収集して、その対応を行うと 言うことが、しばらくの間必要とされそうです。 ====================================================================== ■まほろばBlog、つれづれなるままに更新中  http://blog.ate-mahoroba.jp/ ====================================================================== ■ IP-PBXアプライアンス「MAHO-PBX」  MAHO-PBXは、SPEEDで培ったSIP(Session Initiation Protocol、IP電話など  の通話制御プロトコル)技術を生かしたAsteriskベースの小型IP-PBXアプライ  アンスです。  MAHO-PBXは、小型ながら、PBXとして必要な多くの機能を実装し、それらは  すべてWebから設定・制御可能な、手軽に使えるPBX製品です。  小規模なオフィスでも、PBXが提供する様々な機能は非常に便利です。  サクサ製(国産)電話機のラインキーにも対応して、さらに機能が充実!  http://www.ate-mahoroba.jp/maho_pbx/ ====================================================================== ■ 無料で使える「会議・宴会出欠登録システム - ConfReg」  通常の出欠調査システムなどの場合、あらかじめ参加者がわかっていなけれ  ばいけないなど、カンファレンスの出欠調査やグループでの宴会の出欠調査  などでは不便な部分もありました。  ConfRegでは、これまで経験からこれらの不便さを改善してあります。  ご利用は無料ですので、ぜひご利用ください。  http://confreg.ate-mahoroba.jp/ ====================================================================== ■D-COMMUNE無料ダウンロード  D-COMMUNEのソフトウエアライセンスサービスをより多くの方に使っていた  だこうと、D-COMMUNEソフトウエアがホームページから無料でダウンロード  していただけるようになりました!  http://www.ate-mahoroba.jp/products.html ■当社商品・ソリューション・その他お問い合わせ先  株式会社まほろば工房 近藤邦昭  Tel: 044-812-3288 Fax: 044-812-3287 eMail: question@ate-mahoroba.jp  Web:  http://www.ate-mahoroba.jp/contactus.html △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△ ■連絡先 ご意見・ご質問・配送中止などについては下記までご連絡ください。  よろしくお願いいたします。  また、今後取り上げてほしい話題などについてもご意見をお寄せ下さい。  株式会社まほろば工房 近藤邦昭  Tel: 044-812-3288 Fax: 044-812-3287 eMail: question@ate-mahoroba.jp  Web:  http://www.ate-mahoroba.jp/ △▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△